
低温調理は、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。本記事では、低温調理のデメリットを詳しく説明します。
メリットについては別途説明しているのでこちらをご覧ください。
調理時間が長い
低温調理は、一般的に温度を50℃から70℃程度に設定し、数時間から十数時間かけて調理を行います。そのため、高温での調理に比べて調理時間が長くなります。
夜ご飯に食べるのであればお昼過ぎくらいから調理を開始しなければいけない場合があります。
普段調理にそこまで時間をかけることができない人にとっては不便と感じることがあるでしょう。
しかし、調理時間が長いと言っても、基本的には調理中は放置しているだけなので、ずっと監視している必要は特段ありません。低温調理器を利用すれば最初にセットするだけであとはできるのを待つだけです。
リモートワークをしている人などであればここの部分はさほどデメリットに感じにくいかもしれません。
購入する器具が必要
低温調理を行うためには、専用の器具が必要です。
温度管理ができる温度計や、食材を真空パックするための真空パックマシンが必要です。
温度管理をするための低温調理器はほぼ必須でしょう。
低温調理調理するにあたり、温度管理は一番大事になる部分のため、自分自身で温度管理するのはものすごくハードルが高いと思います。
長時間温度を保たなければいけませんし、ずっと監視をする必要があるからです。
低温調理器にも様々な種類がありますが、一般的には1万円前後で購入することが可能です。
真空パックマシンについては個人的には購入に関しては任意かなと思います。
もちろん、完全な真空にすることが望ましいですが、完全に真空にならずとも調理は可能です。
そして、マシンを利用せずとも、真空状態は作ることが可能です。
ジップロックに食材と共にオイルをいれたり、水に入れながら空気を抜きつつ閉めるなど、気を付けながら行うことにより真空状態は作れますのでこちらに関しては必須アイテムではないかなと個人的に思います。
しかし、自信がない方や不安な方は購入することをお勧めします。
これらの器具は、購入費用はもちろん、保管場所の確保が必要ですのでそこもデメリットの一つとして上げられます。
衛生管理に注意が必要
低温調理は、食材を長時間かけて加熱するため、衛生管理に注意が必要です。特に、調理中に温度管理ができなかった場合や、食材を適切に保存しなかった場合には、食中毒のリスクがあります。そのため、調理前には器具や食材の衛生管理に十分な注意を払う必要があります。
食中毒のリスクを減らすために適切な温度管理、食材の保存方法を心がけましょう。
慣れが必要
低温調理は、高温での調理に比べて調理時間が長く、食材の温度管理が必要です。そのため、初めて行う場合には、慣れが必要です。
温度や時間設定について参考となる値がありますが、食材の大きさや厚さによって若干の違いが出てきます。
そのため、最初のうちは確実に火が通るよう余裕を持った温度設定、時間設定にて調理することをお勧めします。
数回実施して、慣れてきたら自分で適切な温度や時間に設定する方がよいでしょう。
大きさにあまり違いが出ない卵や、刺身用の魚などは食中毒のリスクがないので最初のうちはこのような食材で試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
低温調理のデメリットについて紹介しました。
低温調理はいいことだらけというわけではない、ということを知ってもらえたらいいなと思います。
それを知ったうえで低温調理のすばらしさを知っていただけたらなと思います。